研究者総覧参照
所属
文学部 人間関係学科
教職員身分
准教授
氏名
石川須美子
フリガナ
イシカワ スミコ
専門分野
臨床心理学を専門としています。主には、発達障害児・者への心理臨床学的支援に関する実践・研究を行っています。心理臨床学的支援方法としては、主に心理劇(集団心理療法)・動作法の実践を行っています。
最終学歴
九州大学大学院人間環境学府人間共生システム専攻心理臨床学コース 博士後期課程 単位取得後満期退学
職歴(研究歴)
社会福祉法人玄洋会やまと更生センター 指導員(非常勤)2002年~2007年
福岡市西区保健福祉センター 心理判定員(非常勤)2003年~2006年
北九州市立大学 学生相談室 臨床心理士(非常勤)2005年~2007年
西九州大学 学生相談室 スクールカウンセラー(非常勤)2006年~2008年
学位
修士(教育学)
メールアドレス
watanabe@nm.beppu-u.ac.jp
研究テーマ
キーワード
自閉スペクトラム障害 心理劇 自己理解
具体的内容
高機能自閉症やアスペルガーなどの自閉スペクトラム障害児・者への関心が、近年高まっています。彼等は対人関係の障害をベースに持っているといわれており、対人関係の苦手さを持っているとされています。また、自閉スペクトラム障害児・者は自分自身のとらえ方についても、偏りを持っているといわれています。そこで、私は自閉症スペクトラム障害児・者が自分のどの部分に特に注目し、自身のことをとらえているのかといった、自己意識のあり方について研究を進めています。
自閉スペクトラム障害の方々を、生涯発達の視点からボトムアップ的に支援するために、心理劇を用いたアプローチの効果研究を行っています。最近は、自閉スペクトラム障害の支援者を対象にした心理劇的実践も行っており、対人援助職の方々の当事者理解や援助技術を高めるための研究も行っています。
研究業績
主な論文
(1)復職・就労継続支援における精神科ショートケアでの心理劇-成人ADHD患者の事例- 甲斐みゆき・石川須美子 日本臨床心理劇学会 心理劇研究 Vol.43 pp29-41
(2)教員研修会における自己理解促進の効果ー「自己理解に基づくコミュニケーション」研修会の検討ー 石川須美子 小野貴美子 柴田雄企 別府大学大学院紀要Vo17,pp29-36
(3)看護学生のコミュニケーション教育における心理劇的ロールプレイ導入の効果 石川須美子 別府大学紀要Vol.55,pp85-95
(4)自閉症スペクトラム障害の青年が執筆したフィクション小説について-言語的能力に優れた自閉症スペクトラム障害の特徴- 石川須美子 別府大学臨床心理研究Vol.7.8 2013年
(5)青年期の高機能広汎性発達障害者に対する心理劇 髙原朗子・池田顕吾・渡邊須美子・面高有作 心理劇第14巻 2009年
(6)発達障害児グループセラピーのカンファレンスへの心理劇導入について 渡邊須美子・古賀聡・福間里美・池永恵美 心理劇研究Vol.30,2007年
(7)対人トラブルを抱え不安な状況下にいる自閉性障害者への心理劇 渡邊須美子 精神発達障害研究 2008年
(8)Psychodrama in children and adaults with high-functioning pervasive developmental disorders 高原朗子・渡邉須美子 精神発達障害研究 2008年
(9)自閉性障害者に対する仲間体験の場としての心理劇の試み―他者との関わりが希薄な事例を中心に― 渡邊須美子 心理劇研究第26巻 2002年
主な著書
(1)発達と老いの心理学 (ライブラリ心理学を学ぶ) 藤田文(編)サイエンス社 2017年7月
(2)発達障害児の生涯支援-社会への架け橋「心理劇- 髙原朗子(編) 九州大学出版 2012年1月
(3)軽度発達障害のための心理劇―情操を育む支援法 髙原朗子(編) 九州大学出版 2009年5月
(4)軽度発達障害児のためのグループセラピー 針塚進(監) ナカニシヤ出版 2006年7月
受賞歴及び社会活動
別府市特別支援連携協議会 会長(平成23年-平成28年)
別府市自立支援協議会 委員(平成26年‐平成28年)
佐伯市いじめ問題調査委員会 委員(令和元年‐令和3年)
所属学会
日本心理臨床学会
日本特殊教育学会
日本心理学会
日本臨床心理劇学会
日本心理劇学会
日本心理リハビリテイション学会
学生へのメッセージ
何気ない日常生活の中で、「あれ?」「なんでこうなるの?」と疑問をもち、立ち止まることができる人間になって欲しいと思っています。自分自身や周囲の人々に対して、当たり前のことを当たり前と思わずに、「なんで?」「いつからできるようになったの?」「どうしてそう感じるの?」と疑問を感じ、学んでいくことが心理学を学ぶことだと考えています。
私のゼミには学部の3年生から大学院の2年生までが所属しており、学生たちはそれぞれの研究に、切磋琢磨しながら取り組んでいます。私の研究室では「よく学び、よく遊べ」を合言葉にしており、研究も遊びも充実できる研究室を目指しています。また、ゼミは学生主体で学ぶ場であってほしいと考えています。
地域貢献
発達障害児・者への心理臨床学的支援を中心に行っています。
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