研究者総覧参照


所属 文学部 史学・文化財学科
教職員身分 准教授
氏名 玉川 剛司
フリガナ タマガワ ツヨシ
専門分野 日本考古学、特に古墳時代を専門とし、前方後円墳や横穴式石室、横穴墓を対象として研究しています。最近では、遺構、遺物の3D計測の研究を行い、計測した3Dデータを基にその活用方法について研究にも取り組んでいます。
最終学歴 別府大学大学院文学研究科文化財学専攻博士後期課程 満期退学
職歴(研究歴) 別府大学文化財研究所 研究員
学位 修士(文学)
メールアドレス tamagawa@nm.beppu-u.ac.jp
研究テーマ キーワード 考古学、古墳時代、前方後円墳、横穴式石室、横穴墓、須恵器研究、文化財学、3D考古学
具体的内容  古墳時代の墓制について研究しています。特に竪穴系横穴式石室から横穴式石室、横口式石槨への編成過程や横穴墓の形態論、副葬品からの被葬者集団の研究などを行っています。
 最近では、被災文化財の復旧に耐えうる3D図作成を行うため、最新の機材を用いた遺構、遺物の3D計測調査を実施し、研究対象が3D図であるからこそ検討が可能な研究開発を行っています。
研究業績 主な論文 (1)「熊本市八ノ坪遺跡と白藤遺跡出土の青銅器鋳型について―3Dモデル製作と出土資料との比較検討―」『史学論叢50』別府大学史学研究会(2021)
(2) 「文化財の3D計測とその活用」『日本文化財科学会第37回大会研究発表要旨集』日本文化財科学会(2020)
(3)「大分市岩屋遺跡出土の細形銅戈と住吉神社所蔵細形銅戈の同笵関係について
-3D計測と3Dモデル製作による細部の検討-『史学論叢49』別府大学史学研究会(2020)
(4)「熊本市八ノ坪遺跡から採集した石製鋳型の検討」『史学論叢48』別府大学史学研究会(2018)
(5)「熊本市八ノ坪遺跡出土の銅戈鋳型について」『別府大学大学院紀要20』別府大学会(2018)
(6)「遺物から見る古墳時代後期の直入郡の様相について-別府大学附属博物館所蔵「伝竹田市政所古墳出土遺物から-」『別府大学文化財学論集Ⅰ-後藤宗俊先生古希記念-』
別府大学文化財学論集刊行会(2011)
(7)「古墳におけるデジタル測量の研究 -大分県下の古墳を事例として-」『九州考古学』第78号 九州考古学会(2003)
主な著書 (1)「装飾壁画の調査」『鬼ノ岩屋古墳群―別府の装飾古墳に関する調査報告書―』 別府市埋蔵文化財発掘調査報告書第14集 別府市教育委員会(2020)
(2)「大型文化財の3D計測及び記録保存の試み」『文部科学省 私立大学研究ブランディング事業 平成28年度採択「九州における文化遺産保護研究の拠点形成のための基盤整備事業」成果報告書 別府大学(2019)
(3)「新領域研究としての遺物の3D計測とその方法」『文部科学省 私立大学研究ブランディング事業 平成28年度採択「九州における文化遺産保護研究の拠点形成のための基盤整備事業」成果報告書 別府大学(2019)
(4)「重政古墳測量調査」『豊後大野市内遺跡発掘調査概要報告書9―平成29年度調査―』豊後大野市教育委員会(2019)
(5)「福真磨崖仏の3D測量」『大分県指定史跡福真磨崖仏石造覆屋保存修理業報告書』中畑地区・豊後高田市教育委員会(2018)
(7)「太郎塚・次郎塚古墳の調査」、「鷹塚古墳の調査」『実相寺古墳群』別府市埋蔵文化財発掘調査報告第8集 別府市教育委員会(2016)
(8)「須恵器からみる別府市内の古墳時代の様相」『実相寺古墳群』別府市埋蔵文化財発掘調査報告第8集 別府市教育委員会(2016)
(9)「別府市内の横穴式石室」実相寺古墳群』別府市埋蔵文化財発掘調査報告第8集 別府市教育委員会(2016)
(10)「秋葉鬼塚古墳測量調査」『豊後大野市内遺跡発掘調査概要報告書5―平成25年度調査―』豊後大野市教育委員会(2015)
受賞歴及び社会活動 令和2年度 日本文化財科学会第37回大会 実行委員
所属学会 九州考古学会、九州前方後円墳研究会、大分県考古学会
学生へのメッセージ 学生生活の間でできることは、限られていると思います。この限られた時間を有効に使ってください。考古学に興味のある学生は、特にこの学生生活が重要です。発掘調査に参加するなど、多くのフィールドワークを経験し、遺跡や遺構・遺物に多く触れて観察する力を養うことにチャレンジしてみてください。
地域貢献 文化財研究所の研究員として従事していた際、大分県内の古墳の測量調査や学術発掘調査を県や市町村と一緒に実施してきました。最近では大分県のみならず、熊本県、福岡県、佐賀県、宮崎県などの市町村で古墳の測量調査や、城の石垣や石橋の3D計測、遺物の3D計測など多くの文化財の調査を行っています。今後も、九州の各自治体や研究団体との共同研究に取り組んでいきたいと考えています。


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