研究者総覧参照


所属 文学部 史学・文化財学科
教職員身分 教授
氏名 下村 智
フリガナ シモムラ サトシ
専門分野 日本考古学
埋蔵文化財研究
最終学歴 熊本大学大学院文学研究科考古学専攻修士課程 修了
職歴(研究歴) 平成 9年4月 別府大学文学部助教授
平成16年4月 別府大学文学部教授  別府大学大学院文学研究科教授併任(現職)
学位 文学修士
メールアドレス simomura@nm.beppu-u.ac.jp
研究テーマ キーワード 弥生時代、木製品、墓葬、副葬品、クニ
具体的内容 1980年代以降、福岡市吉武高木遺跡・吉武大石遺跡をはじめ、北部九州を中心に青銅器などを多数副葬する厚葬墓が相次いで発掘調査されました。これらは、特定集団の成立を示すもので、稲作文化の発展とともに地域形成がなされていたことを表しています。地域形成がいつごろからどのようなプロセスでなされたのか、また、地域ごとの相違の違いなどについて研究しています。厚葬墓で使用される甕棺は地域を越えて移動しているものがあり、ヒトの移動とともに首長層の動向にも興味を持っています。また、墓以外では、大型掘立柱建物や机などの木製品から弥生文化の様相を研究しています。
研究業績 主な論文 (1)「古墳におけるデジタル測量の研究-大分県下の古墳を事例として-」九州考古学 第78号2003年
(2)「安国寺遺跡出土の<井の字形組合せ木器>と木製机」別府大学アジア歴史文化研究所報第18号 2001年
(3)「Bronze artifacts in their incipient period and related mortuary practices in Japan」東アジアの青銅器文化 第3回文化財研究国際学術大会論文集 1994年
(4)「玄界灘沿岸地域の大型建物」考古学ジャーナル No.379 1994年
主な著書 (1)「竹田市誌」共著、竹田市役所総務部、2009年
(2)「邪馬台国への道」共著、不知火書房 1995年
(3)「福岡からアジアへ-弥生文化の源流を探る-」共著、西日本新聞社、1993年
受賞歴及び社会活動 大分市文化財保護審議会委員(2004年-現在)
日田市文化財保護審議会委員(2005年-現在)
大分市歴史資料館資料収集委員会委員(2007年-現在)
所属学会 日本考古学協会、九州考古学会、肥後考古学会、大分県考古学会
学生へのメッセージ 国際化は自国の歴史や文化を認識し、異文化を理解することから始まります。今、国際化を迎え、諸外国では日本の文化や歴史が見直されています。考古学は、当時の人々が残した物質資料や物質資料と文献史料を組合せ、日本の文化や歴史を解き明かす学問です。また、現代では環境問題が声高に叫ばれていますが、旧石器・縄文時代の人びとは豊かな自然を大事にして文化を育みました。自然環境を破壊すれば自分たちが生きていけなくなることを知っていたからです。21世紀を生きるみなさん、考古学は単に過去を研究するだけでなく、現代的意義のある学問です。ぜひ学んでみてはいかがでしょうか。
地域貢献 平成16年度は吉野ヶ里考古学講座、17年度は大学の地域連携・生涯学習推進公開講座、18・19年度度は国東市歴史体験学習館などで講師を務めてきました。内容はこれまで研究を進めてきました弥生時代のクニの成り立ちや王墓および副葬品に関すること、稲作や木製農具、中国雲南省の稲作農耕文化、日田市朝日天神山古墳から出土した大型平底壺などについてです。大学の公開講座や地域の社会教育講座などで成果を公表しています。また、高等学校での出前授業なども行いました。


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