研究者総覧参照
所属
文学部 史学・文化財学科
教職員身分
特任教授
氏名
段上達雄
フリガナ
ダンジョウ タツオ
専門分野
日本民俗学
最終学歴
武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程修了
職歴(研究歴)
大分県立宇佐風土記の丘歴史民俗資料館主任研究員
文化庁文化財保護部伝統文化課文化財調査官
学位
芸術学修士
学芸員資格
研究テーマ
キーワード
祭礼行事・傘鉾・民具・民俗技術・民俗文化財
具体的内容
日本の祭礼行事の調査研究をしています。特に近年注目しているのが、祭礼で用いられる「傘」についてです。風流傘・傘鉾・蓋(きぬがさ)など、日本人にとって傘は実用品であると同時に神霊や霊魂の憑依するものと考えられ、きわめて象徴的な意味をもつ道具となっています。この研究を通して、日本人と道具との関わりを明らかにしたいと考えています。また、民俗技術とそれに用いられる民具なども研究していますが、有形文化と技についても同様に研究したいと思っています。
研究業績
主な論文
(1)「民俗文化財としての民俗技術~別府明礬温泉の湯の花製造技術から」段上達雄『月刊文化財4月号』2008
(2)「中世六郷山寺院の法会1・2」段上達雄『別府大学大学院紀要』2008・2009
(3)「志賀の花の頭の絵画資料」段上達雄『現代の宮座の総合的研究及び宮座情報』国立歴史民俗博物館・2007
(4)「おおいたの平家伝説」段上達雄『もう一つの平家伝説』九重町歴史資料館・2005
(5)「アイヌの器物霊魂観について」段上達雄『別府大学大学院紀要』2001
(6)「六郷山と国先の修験」段上達雄『山岳修験26』2000
(7)「薦枕-記号としての-御験薦枕 上・下」段上達雄『大分県地方史144・145』1992
(8)「竹細工の大分」段上達雄『竹と民具』1991
(9)「海辺の山人 豊後なば山師」段上達雄『山と民具』1988
主な著書
(1)『大分県の不思議事典』新人物往来社・2007・編著
(2)『神と仏のいる風景』山川出版社・2004・共著
(3)『ものがたり日本列島に生きた人たち9巻』岩波書店・2001・共著
(4)『絵農書二』農山村文化協会・2000・共著
(5)『中世のムラ』東京大学出版局・1995・共著
(6)『大分の民俗』葦書房・1992・共著
(7)『九州水車風土記』古今書院・1992・共著
(8)『佐渡の石臼』未来社・1986・共著
所属学会
日本民俗学会
日本民具学会
日本修験学会
大分県地方史研究会
学生へのメッセージ
大学は出会いの場です。友達、先生、さまざまな仲間、そんな出会いの中から自分の生きてゆく未来を見つけ出してください。大学の勉強は知識を増やすことが目的ではありません。考え方、情報の整理分析法、そしてさまざまな能力を高めてゆく場です。自分から手をさしのべなければ、なにも始まりません。待っていてはだめ。
地域貢献
庶民文化の傑作である民俗文化財の保護と活用について、調査と指導をしています。
①②は一緒にして紹介します。
・「日本人とまつり」「妖怪変化と幽霊」「器物の怪」「日本人にとっての他界」「年中行事の不思議」「傘の不思議な日本史」「地域社会と民俗文化財」
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