研究者総覧参照
所属
食物栄養科
教職員身分
教授
氏名
海陸留美
フリガナ
カイリク ルミ
専門分野
臨床栄養
栄養教育
給食管理
最終学歴
川崎医療福祉大学大学院医療技術学研究科臨床栄養学専攻 修了
川崎医療福祉大学大学院医療技術学研究科博士後期課程 退学
職歴(研究歴)
平成11年4月 川崎医科大学附属病院 栄養部 管理栄養士
平成15年4月 別府大学短期大学部 食物栄養科 講師
平成21年4月 別府大学短期大学部 食物栄養科 准教授
平成26年4月 別府大学短期大学部 食物栄養科 教授(現職)
学位
修士(臨床栄養学)
管理栄養士
健康咀嚼指導士、離乳食アドバイザー、幼児食アドバイザー
メールアドレス
hiragane@nm.beppu-u.ac.jp
研究テーマ
キーワード
臨床栄養、栄養教育
具体的内容
別府温泉は多種多様な泉質をもつ特徴があります。ヨーロッパでは古くから入浴療法と併せて温泉水を飲む飲泉療法が行われていますが、日本では飲泉許可がでている温泉が多いものの、その飲み方や利用法は詳しく検討されていません。そこで、現在別府温泉で飲泉許可が出ている飲泉場から、泉質の異なる温泉を選び、各泉質に適する料理および調理法を見出し、なおかつその調理済み食品摂取後の生理学的意義を検討しています。
現在は、様々な泉質の中から炭酸水素塩泉を調理に用い、根菜類の繊維を軟らかくする煮熟軟化効果があることを証明し、この効果を活用して、噛む力、飲み込む力に軽度の障害がある方を対象にした「温泉介護食」を開発し、レシピ集『別府の温泉水でつくる やわらか介護食(根菜・葉物野菜編)』を作成しています。レシピ集に掲載した料理はの食品物性値(かたさ、付着性、凝集性)も測定してレシピ集にその値を掲載し、介護食として適切なテクスチャーに仕上げるように工夫しております。
研究業績
主な論文
(1)別府温泉の炭酸水素塩泉を用いた介護食「温泉介護食」の開発とレシピの物性評価 海陸留美、東保美香、小野章史 別府大学短期大学部紀要 第38号 p1-8 2019年
(2)Effect of Shiitake Intake on Serum Lipids in Rats Fed Different High-Oil or High-Fat Diets.Norihiko Asada, Rumi Kairiku, Mika Tobo, Akifumi Ono.Jornal of Dietary Supplements.2018.
(3)栄養士養成課程における「健康展」を通したアクティブ・ラーニングの試み 緒方雅子、東保美香、土谷洋子、藤岡竜太、衛藤大青、島田隆樹、岡本昭、海陸留美、真部健一、立松洋子 別府大学短期大学部紀要 第37号 p9-16 2018年
(4)食物栄養科における卒後教育-管理栄養士国家試験対策の取り組みと教育効果の検討- 海陸留美、東保美香、衛藤大青、緒方雅子、真部健一、立松洋子 別府大学短期大学部紀要 第35号 p1-9 2016年
(5)別府温泉における飲泉水の泉質の違いが大根のテクスチャーに与える影響 古木美香 海陸(平包)留美、小野章史 別府大学短期大学部紀要 第34号 p13-20 2015年
(6)飲酒に関する調査研究-成人大学生の親子世代と性別による飲酒頻度等の比較- 平包留美、古木美香、浅田憲彦、小野章史 別府大学短期大学部紀要 第33号 p11-19 2014年
(7)校外実習の教育効果を高めるための検討~実習に対する学生自己評価と栄養士評価からの考察~平包留美、土谷洋子 別府大学短期大学部紀要 第29号 p1-13 2010年
主な著書
(1)もぐもぐハッピーサークル食育教材シリーズ②(4・5歳児用)やさい&くだものなぞなぞあそび② 共著 別府大学短期大学部 2022年3月
(2)もぐもぐハッピーサークル食育教材シリーズ(3・4・5歳児用)やさい&くだものなぞなぞあそび 共著 別府大学短期大学部 2021年3月
(3)「めざせ!栄養士・管理栄養士まずはここからナビゲーション第3版」共著 第一出版 2021年2月
(4)「別府の温泉水でつくる 温泉介護食レシピ改訂版 根菜・葉物野菜編」共著 別府大学短期大学部 2019年3月発行
(5)「めざせ!栄養士・管理栄養士ーまずはここからナビゲーション第2版」共著 第一出版 2018年12月発行
(6)「臨床栄養学・総論・各論・実習サブ教科 栄養評価学テキストノート」共著 管栄出版、2012年3月発行
(7)「メディカRD第25回管理栄養士国家試験対策超直前最新過去問演習解答・解説」共著 メディカ出版 2012年2月発行
(8)「2011年管理栄養士国家試験合格!ONO U-CA-R-TA」共著 メディカ出版 2010年9月発行
(9)「問題思考型栄養教育論Ver.3」共著 管栄出版 2010年4月発行
受賞歴及び社会活動
令和3年度別府大学芸術・文化奨励賞受賞
大分県食育推進会議委員(令和元年8月1日~現在に至る)
大分県朝シャキーン実行委員(令和2年8月26日~現在に至る)
卒後教育:管理栄養士国家試験受験のための対策講座(毎月土曜日、別府大学2号館)
卒後教育:おおいた栄養コミュ二ティ・カレッジ(年2~3回、別府大学2号館)
所属学会
日本栄養士会(大分県栄養士会)、日本栄養改善学会、日本栄養・食糧学会、日本病態栄養学会、日本咀嚼学会、日本摂食嚥下リハビリテーション学会、日本小児栄養研究会
学生へのメッセージ
私は、学生時代を振り返り、多くの学問の中から「栄養学」をを選び、とても良かったと思っています。人が生きていく上で毎日欠かすことのできない食事について、科学的に深く学べることは日々の生活の中でとても役立つと思います。今は食育の必要性が求められるようになったり、食生活の不摂生から生活習慣病になる方が増えたりする中で、国民の「食事」や「栄養」についての感心がとても高まっています。これまで以上に栄養士・管理栄養士の活躍の場も増えることと思いますので、今しかできないことを大切にして、勇気と自信を持って頑張って下さい。
地域貢献
別府の天然資源である温泉(別府八湯)の泉質の違いを生かした料理及び調理法と生理学的意義を研究しており、介護食への応用などを検討し、地域活性化を目指し貢献したいと考えております。
また、幼児教育施設で利用していただける食育教材を学生と共に開発し、幼児期における食育のあり方を検討しております。将来、幼児教育施設の栄養士として就職を希望する学生、そして卒業生達の一助となれば嬉しく思います。
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