研究者総覧参照


所属 食物栄養科学部 発酵食品学科
教職員身分 専任講師
氏名 大坪史人
フリガナ オオツボ フミト
専門分野 社会経済農学
最終学歴 広島大学大学院 生物圏科学研究科 生物資源科学専攻 単位取得退学
職歴(研究歴) 2011年4月~2014年4月:日立キャピタル株式会社(現:三菱HCキャピタル)
2014年5月~2016年2月:安芸太田町役場・太田川産直市
2016年2月~2019年3月:和歌山大学
2019年4月~:現職
学位 農学博士
メールアドレス fotsubo●nm.beppu-u.ac.jp
●を@に変えてください。
研究テーマ キーワード 農水産物流通・産地形成・地域づくり・農産物直売所等
具体的内容 【条件不利地域における中間組織の存在形態とあり方の研究】
条件不利とされる中山間地域・島嶼部では、農業従事者の高齢化や後継者不足などから農村集落機能の低下、交通手段を持たない買い物弱者の増加等も懸念される状況にあります。中山間地域の農山村においては、「限界集落」が増大しており、集落の機能低下が急速に進んでいます。高齢化が進み、出生数が減少し、自然減少にともない地域内人口が減少する「人の空洞化」にはじまり、農林業の担い手不足による耕作放棄等の「土地の空洞化」が生じ、集落機能の低下を招いています。このような状況を踏まえ、「ヒト」「モノ」「カネ」の領域に農山村で住み暮らし、農業・農村を維持運営している住民の消費生活や過疎化・高齢化が進行する中で、生活様式や暮らしのあり方等「クラシ」の領域をも連関させた総合的視点からの分析が必要だとされています。
本研究では、中山間地域の自治運営組織や農産物直売所といった組織が行う農業振興が地域の集落の維持や農村機能の維持に必要であることを示唆することを目的としています。
研究業績 主な論文 1.「農村社会における小規模農産物直売所の社会的意義に関する研究~広島県安芸太田町を事例として~」、筑波書房、農業市場研究 第24巻第1号【通巻105号】、2018年

2.「環境保全型農業における販売実態とブランド戦略-新潟県佐渡市の「朱鷺と暮らす郷づくり認証制度」について-」、筑波書房、農業市場研究 第28巻第2号【通巻110号】、2019年

3.「離島産地における農協の役割と社会的意義に関する研究-JA佐渡・JA広島ゆたかを事例として-」、全国農業協同組合中央会編、協同組合奨励研究報告 第四十五輯、2019年

4.「六次産業化の現状と教育効果における考察
~和歌山県を事例として~」、和歌山大学クロスカル教育機構紀要 第一巻、2018年

5.「まち・ひと・しごと創生総合戦略」における地域連携の進め方に関する一考察-和歌山県橋本市を事例として-、和歌山大学地域連携・生涯学習センター
『大学地域連携研究 地域と大学を繋ぐコーディネーターネットワーク構築事業 Vol.4』、2017年

6.農村コミュニティビジネスの存立条件-野菜インターネット販売業「まごやさい」による域内流通に対する需要サイドの評価から-、岩波書店、農業経済研究、2019年

7.初年次学生における希望就職地の選択の現状-「わかやま未来学副専攻」に関する学生アンケートから-、和歌山大学「教養の森」センター『年報第3号』、2017年

主な著書
受賞歴及び社会活動 【外部資金】
1.科学研究費助成事業・若手研究「条件不利地域における香酸柑橘類のサプライチェーン構築による産地維持戦略」2021-2024年(単独)

2.JA研究奨励事業「離島産地における農協の役割と社会的意義に関する研究」 2017-2018年(単独)

3.国東半島宇佐地域世界農業遺産推進協議会令和2年度大学連携魅力発信事業2020-2023年(単独)

4.大学等による「おおいた創成」推進協議会令和2年度地域活性化事業「島しょ地域における水産物の多角的視座による付加価値の創造」2020年(分担・責任者)

5.令和2年度国東半島宇佐地域調査研究事業「カボスの需要拡大戦略に関する多角的研究―生産振興と香りの化学の視点から―」2020年(分担・責任者)

6.科学研究費助成事業・基盤研究(C)「農業外企業の事業活動が中山間島しょ部における農業・農村の持続性向上に与える効果」 2020~2023年(分担)

7.科学研究費助成事業・基盤研究(C)「国産レモンのバリューチェーン構築によるカンキツ産地の維持と需要拡大戦略」 2017年(分担)

8.大学等による「おおいた創成」推進協議会令和元年度地域活性化事業「『宇佐駅』再生と『道の駅』創成を視点としたクラブライフの考え方」2019年(分担)

9.大学等による「おおいた創成」推進協議会令和2年度地域活性化事業「過疎化・高齢化地域の観光まちづくりにおける交通問題の検討―宇佐駅を核としたシェア・モビリティ事業の展開―」2020年(分担)

10.スマート農業技術の開発・実証プロジェクト及びスマート農業加速化実証プロジェクト「レモンにおけるスマート農業機械等の一貫作業体系の実証」2019~2021年(研究協力)

11.スマート農業技術の開発・実証プロジェクト及びスマート農業加速化実証プロジェクト「大規模果樹生産法人による収穫作業自動化によるスマート農業生産体系の一気通貫化とスマート農機のロバスト化」2021~2022年(研究協力)

【受賞・賞状】
1.ひと・ゆめ・未来塾最優秀賞受賞2015 (広島県 地域政策局 中山間地域振興課主催)
2.太田川産直市感謝状
3.アグリカルチャーコンペティション2018審査員特別賞(JA全中主催)
4.和歌山大学岸和田サテライト友の会感謝状

【外部委員】
1.和歌山県「平成31年度都市住民ボランティア援農体制モデル事業」審査委員
2.大分県「令和2年度大分農業文化公園サービス向上検討委員会」委員
3.大分県「令和5年度各市場誘客促進のための戦略パートナー業務委託事業」審査委員

【社会活動】
1.農業収益向上セミナー(広島県呉市)講師 2014年
2.JA広島市山県営業事務所 野菜栽培講習会(広島県安芸太田町) 講師 2014-2015年
3.里山・里海リレーシンポジウムin広島(広島県) ゲスト報告 2015年
4.六次産業化のための人材育成研修会 (和歌山県) 講師 2016年
5.大学生のための地域おこし協力隊座談会(広島県神石高原町) 講演 2016年
6.ワダイノカフェ(和歌山県和歌山市)講演 2017年
7.和歌山県地域おこし協力隊研修(和歌山県)講師 2016-2017年
8.白浜町農業振興協議会 講演(和歌山県白浜町) 2018・2019年
9.わだい浪切サロン(大阪府岸和田市)講演 2018年
10.岸和田市ブックフェスタ実行委員 2018年
11.宇佐クロダマル物語実行委員会 アドバイザー 2020-2023年
所属学会 日本農業市場学会、食農資源経済学会、地域デザイン学会、棚田学会(団体会員)
学生へのメッセージ 農業・林業・水産業や地域づくりに興味がある学生さん、フィールドワーク(課外実習)に興味があるアクティブな学生さん一緒に活動していきましょう。
地域貢献 1.地域・企業とのインターンシップの拡充 2016-2020年
2.援農ボランティア支援 2018年
3.リビングストーリーワークシートの作成 2017年
4.フィールドワークの手引きの作成 2017年
5.地場産品を使った商品開発やイベントでの出店 2017-2021年
自由記述 地域の企業・地域活動をされている皆様
地域おこし協力隊や役場での勤務、農産物直売所の店長等の仕事を経験してきました。
また、研究では中山間地域を中心に農業条件が不利とされる地域や世界農業遺産に登録されている地域での研究活動を行ってきました。
一緒に地域を盛り上げていこうというやる気のある方や共同研究等をご希望される方はぜひご一報ください。
よろしくお願い申し上げます。


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