研究者総覧参照


所属 文学部 国際言語・文化学科
教職員身分 教授
氏名 河野 豊
フリガナ カワノ ユタカ
専門分野 イギリス文学(17世紀の散文)
最終学歴 早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程(英文学専攻)満期退学
職歴(研究歴) 平成19年 別府大学文学部准教授
平成21年 別府大学文学部教授(現職)
学位 文学修士(英文学)
メールアドレス kawano●nm.beppu-u.ac.jp(●をアットマークに変えて下さい)
研究テーマ キーワード 17世紀、散文、サー・トマス・ブラウン、庭園、魔術と科学
具体的内容 私の専門は17世紀イギリスの散文です。17世紀と言えば、『失楽園』を書いた詩人のミルトンが一番有名ですが、私はブラウンという医者で著作を書いた人について主に研究しています。ブラウンは日本ではあまり知られていませんが、夏目漱石の『三四郎』の中に引用されています。ブラウンは庭園に関する著作を書いていることから、庭園の歴史にも関心があり、いわゆる風景庭園についても研究しています。
また、17世紀という時代はいわゆる「科学革命」の時代で、近代科学の成り立ちについても関心があります。それは近代科学以前の魔術への関心にもつながっていきます。
研究業績 主な論文 (1) 「サー・トマス・ブラウンと夏目漱石――『三四郎』をめぐって」 『別府大学紀要』第48号(別府大学会)2007年
(2) 「天上の愛、地上の愛」 『別府大学アジア歴史文化研究所報』第19号(別府大学アジア歴史文化研究所)2003年
(3) 「「エッセイ」の「発見」とサー・トマス・ブラウン」 『別府大学紀要』第43号(別府大学会)2002年
主な著書
所属学会 早稲田大学英文学会、日本英文学会
学生へのメッセージ 「一国の言語の主体をなすものはその国の文学であって、その言語を知ろうと思えばその文学を読む他ない」――これは私が学生の頃読んだ吉田健一の本の中にあった言葉で、今でも記憶しているものです。文学が何の意味をもつのか、という問いかけはサルトル以来(さらにさかのぼればプラトン以来)、繰り返し言われていることです。まして文学の研究となれば、さらにその意味が問われることになりましょう。大学の4年間は一生の中でもきわめて特権的かつ貴重な時間です。文学のもつ意味、あるいは文学研究のもつ意味について、自ら考える契機となるような授業をしたいと思います。
地域貢献


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