研究者総覧参照


所属
教職員身分 准教授
氏名 藤森千博
フリガナ フジモリ チヒロ
専門分野 英語学(統語論・生成文法理論)
最終学歴 名古屋大学人間情報学研究科博士課程満期退学
職歴(研究歴) 2001-2014 弘前大学人文学部非常勤講師
2003-2014 弘前学院大学社会福祉学部・文学部非常勤講師
学位 修士(文学)
メールアドレス fujimori(at)nm.beppu-u.ac.jp
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研究テーマ キーワード フェイズを越える移動、移動要素起因の移動、θ位置への移動、素性継承
具体的内容 最近の生成文法理論(ミニマリストプログラム)では、ある要素が移動するのは移動の着地点が持つ解釈不可能素性を照合するためだとされています。しかし、Boskovic (2007 etc.)は、解釈不可能素性(あるいは未与値素性)は移動する要素が持っており、その素性を解釈可能にする(あるいは与値する)ために移動する、と主張しています。私はBoskovicの主張に従い、移動する要素に移動の動機があると仮定し、英語の結果構文や日本語の複合動詞・主格目的語などの諸現象の研究・分析を通じて、何が移動の動機となるのか、また、動機のあり方・種類によって移動のあり様に違いは生じるのか、などを研究しています。
研究業績 主な論文 (1) 言語学と歴史学の共通点―ことばを研究する私が歴史を学ぶ学生に伝えられること―、別府大学紀要第58号掲載予定、2017
(2) 別府大学教養英語共通テストの解答傾向分析(共著)、別府大学紀要第57号、P87-105, 2016
(3) On the Differences between the φ-features and the θ-features, JELS 32, P228-234, 2015
(4) Against feature copying, English Linguistics 31. vol 1, P114-129, 2014
(5) 「日本語主格目的語構文に関する一考察」、JELS 31, P10-16, 2014.
(6) 「素性継承に基づく英語結果構文の分析」、JELS 30, P43-49, 2013.
(7) Goal-driven movement in Japanese: Verb-Verb Compounds JELS 30, P271-277, 2013.
主な著書 なし
所属学会 日本英語学会
学生へのメッセージ 「アタリマエ」とか「ジョーシキ」と思っていることを疑ってみましょう。言い方を変えれば、「なぜ?」と問い続ける姿勢を持ち続けましょう。ヒトがことばを話すのは「アタリマエ」ですが、なぜ「アタリマエ」なのでしょうか。この問いに答えるのはそう簡単なことではありません。「アタリマエ」と決めつけてしまうことは「考える」という大切な作業を放棄してしまっているのと同じです。常識を疑い、なぜと問い続けることが学問に取り組む上での重要な姿勢だと考えています。
地域貢献 英語学習、特にその初期段階は、単語を覚えたり文法を学習したりと知識を頭に詰め込む作業がメインになってしまうことは、ある意味仕方がないと思います。しかし、学校教育の現状は、どれだけの知識を頭に詰め込んだかを測ることに終始し、詰め込んだ知識を活かしてコミュニケーションを図るなどの実践的な活動が行われていない(あるいは圧倒的に少ない)のではないでしょうか。私自身、英語が流暢なわけではありませんが、使ってみよう、試してみようという意識はありますし、私が担当する授業でも学生には積極的に英語を用いて自己発信する機会を多く設けています。「英語を学ぶ」から「英語で学ぶ」へシフトしていけるような工夫を取り入れたいと考えています。
自由記述 ヒトを見かけで判断してはいけません(笑)。私は日本体育協会及び日本バスケットボール協会のコーチ資格を取得しています。前任校では男女バスケットボール部のアシスタントコーチをさせてもらっていました。私は基本的に「体育会系」です。


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